少々時間が空いてしまいましたが、5月2日(木)~5日(日)にかけて、移住交流サポートセンター109-oneで行われた『宮城で活躍する彫刻家4人展』の様子と作家さんについてご紹介いたします。

初日は、白石市で毎年行われている『春まつり』に合わせて開催したこともあり、終始たくさんのお客さんで賑わいました♪

会場はまさに、小さな美術館♪
作品は建物内に21点、庭に9点、合計30点を様々な場所に配置して、観て回れる展示にしました! そして今回の展覧会では、県内で活躍する4人の若き作家さんに集まっていただきました。

その中の一人が私、白石市地域おこし協力隊の能城智園(のしろちおん)です。今年4月から着任しました! 私は、石を素材に彫刻をする『石彫家』として作家活動をしています。

これは今回展示した私の作品です。白いですがこれも石なんですよ!
『大理石』と呼ばれる石を使い、寝転がっている『ねこさん』を作りました♪

他の3人の作家さんも私と同じ『石彫家』として作家活動をしています。
どんな方がどんな作品を作っているのか…気になりますよね?!

ということで、ここからは作家さん達を作品と共にご紹介したいと思います♪
また、どんな思いで作品を作っているのかを聞いてみました!

まずは私に引き続き女性陣から♪

森本諒子(もりもとりょうこ)さん
兵庫県出身の彼女は、山形にある東北芸術工科大学の芸術学部を卒業後、そのままここ東北を拠点に制作活動を行っています。ちょっぴりおっちょこちょいですがとても可愛らしい方です♪ でも石彫家としてのかっこいい一面も!!

                    

作品は動物をモチーフにしており、展覧会では廊下や庭に展示させていただきました。どんな思いで作っているか聞いてみると…『壮大な風景の中にある生命の営みを感じながら作品を作っています』と話してくれました。

続きまして、男性陣をご紹介します!

清水直土(しみずなおと)さん
この方は、仙台生まれ仙台育ちの仙台っ子! として仙台で制作活動を行っています。
東北生活文化大学の家政学部生活美術学科(今は美術学部美術表現学科に名前が変わっています)に入り、彫刻を学びました。その他にもボクサーをしていた経歴があり、カメラを向けると決めポーズはいつもファイティングポーズ!!でもとても優しい方です♪

                   

作品は動物や人、自分自身がイメージした『カッコいいな!』 と思う形をモチーフにしており、展覧会では棚や机の上、庭にも数点展示させていただきました。どんな思いで作っているか聞いてみると…『作っている時はずっと外にいるので、暑いなぁ、寒いなぁ、お腹空いたなぁ、日が暮れてきたなぁ、うわ!雨降ってきた!など季節や天気、時間の経過を肌で感じながら楽しく作っています』と話してくれました。

清水玄太(しみずげんた)さん
東京都出身の彼は、『石を彫りたい!』という思いで、白石へ移住してこられた方です。
移住後、人のご縁がご縁を運び…小原という里山で取れる石と運命的な出会いをしました。今ではその里山で生活をしながらそこで取れる石を使い、制作活動を行っています。

                   

作品は人や動物、またはそのようなもの。おとぎ話に出てくる精霊や魂、想像力をかきたてるような題材をモチーフにしており、展覧会では庭や机の上、囲炉裏の中にも展示させていただきました。どんな思いで作っているか聞いてみると…『石というものは勿論生きていません。でもだからこそ生きているように見えたり表情があることが面白いと思います。石の面白いところを引き出すような作品をつくることが私の目標です』と話してくれました。

以上、作家さん、作品紹介でした!
それぞれ『想い』を持ちながら、誰にもまねできない、素敵な作品を作り続けています。

                   

                   
今回の展覧会では、石彫という世界を皆様に触れていただきたくて、また、こうして活動している若い作家さんのことを、もっと多くの方に知っていただきたい思いで開催しました。ですが一番は、この展覧会でアートの世界を少しでも『楽しい!面白い!』と思っていただけることです。 私は今後も『アート』を通したまちおこしを行っていきたいと考えています。今回の展覧会はその第一弾です!

これからも皆様に楽しんでいただけるような、そして白石を少しでもアートで盛り上げられるようなイベントを開催していきますので、どうぞ楽しみにしていてください♪