EMデバイス 株式会社

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EMデバイス 株式会社

自動車に欠かせない電子部品「リレー」の世界シェアは脅威の34%!

自動車に欠かせない電子部品「リレー」の世界シェアは脅威の34%!
2017年にNECトーキンからEMデバイス事業を分離する形で創業したEMデバイス株式会社。会社としてはまだ1年目ながら、その技術力は50年間培ってきており、国内だけでなく海外で既に高いシェアを握っています。この会社が作っているものは電装部品のON/OFFを切り替える役割を担う「リレー」という電子部品。現代の電子部品を内蔵している機械製品にはほとんど組み込まれていると言っても過言ではない製品です。

このリレーという部品には自動車に搭載されている「パワーリレー」と電話交換機等に搭載されている「シグナルリレー」の2タイプがあります。この2タイプの製品でEMデバイスは主力の欧米市場だけでなく、成長市場でもあるアジア市場でシェアを伸ばしており、世界シェア「34%(パワーリレー)」と「16%(シグナルリレー)」を達成しています。売上高も現在200億円、2021年には300億円を予定しているほどの超優良企業です。

EMデバイスの競争力を支える3つの特徴



これだけの成功を収めている部品メーカーは全国を探してもそこまでありません。このような競争優位な状態をEMデバイスはどのように作り出したのでしょうか?その強さの秘訣を簡単にまとめます。

売上/生産の海外比率が90%!

売上/生産の海外比率が90%!
日系企業ながら、その販売と製造の拠点はほとんどが海外となっている点がまず一つの強みとなっています。フィリピンに2つの自社工場があり、2800名程度の人員がリレーの製造に従事しています。また、販売拠点も欧米を中心に現地に展開しており、各拠点ごとの商習慣に合わせた営業活動を行うことで毎年30%の増産を続けています。今後はアジア市場における自動車の高級路線化を睨み、中国や東南アジアでの販売強化を計画しています。

現在主流となっている「ツインリレー」を先行開発できたことで圧倒的なシェアを確立!

現在主流となっている「ツインリレー」を先行開発できたことで圧倒的なシェアを確立!
近年、自動ブレーキシステムや自動運転機能といった自動制御の機能が組み込まれて、自動車の電装化が進んでいます。つまり、電装化が進めば進むほどリレーも多く使用されることになります。一般的な自動車では10~30個のリレーが使用されており、LEXUSのような高級車では1台に80個以上のリレーが搭載されるほどです。そこで大量にリレーを使用する自動車分野向けに開発されたのが「ツインリレー(2台分の機能を1台のリレーに搭載)」です。この新製品を先行開発したことで圧倒的なシェアを獲得することができています。

品質が圧倒的に高く、不良率は脅威の「0.2ppm」!



不良率が0.2ppmという数値は、100万個に0.2個、つまり1000万個の部品に2個しか不良品が含まれていないという意味です。特に人の命に関わる自動車のような製品ではたったひとつの電子部品の故障でも重大事故に繋がる可能性があります。そのような事故に繋がってしまう不良を少しでも減らすべく、現在は不良率「0ppm」を目標に定め、品質向上に余念がありません。

先輩社員(入社2年目)にインタビュー

先輩社員(入社2年目)にインタビュー
【社員プロフィール】
 氏名:猪股 晋
 年齢:27歳
 出身地:宮城県
 ポジション:技術開発職
 趣味:ジャグリング、バルーンアート

まず私がEMデバイスに入った経緯としては、博士課程への進学を断念したことが理由です。大学、大学院と高分子関連(有機デバイス工学)を専攻しており、大学院在籍時から就職よりも将来は博士課程に進もうと考えていました。しかし、研究を進めていく過程で「こいつはスゴい、勝ち目がない」と院生の中でのレベルの違いを感じるようになってきました。そこで進学から就職に梶を切ることになります。

しかし、既に企業の採用スケジュールは進んでしまっており、企業によっては新卒の採用活動が既に終わってしまっているところもありました。そこで、私は宮城県出身で山形大学に在籍していたこともあり、地元に絞って就職活動を実施しました。東北地方の企業に限定した学内説明会に参加し、10社程度にエントリーをしました。その中に現在所属しているEMデバイスがありました。

最終的にEMデバイスに入社を決めた理由は「完成品ではなく、多くの製品に組み込まれている部品に携われる」ことでした。一般的にものづくりの仕事を希望する人は「完成品」に携わりたいと思う人が大半です。しかし、私は完成品よりも部品、特に様々な製品に利用されている要素部品に携わることでより大きな影響範囲で自分の仕事をしたいと考えました。現在は新製品や改良品の評価試験を主に担当しています。

入社して2年目ですが、会社にも白石市にも概ね満足しています。有給も取りやすいし、残業時間も月平均で15時間と少ないので、ワークライフバランスを取りながら仕事ができます。また、社員寮に住んでいるし、お金のかかる趣味もないので、ほとんどお金も使いません。休みの日には趣味のジャグリングやバルーンアートを練習して気分転換を行っています。たまに歓送会等の余興で披露することもあるので、次に披露する時までにはもっと上達しておきたいと思います。


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会社名
EMデバイス株式会社
所在地
宮城県白石市旭町七丁目1番1号
備考
白石駅から車で6分
白石ICから車で13分