株式会社 TBM
紙に代わる新素材「LIMEX」によって地球規模の循環型イノベーションを!
「LIMEX(ライメックス)」とは、石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代わりとして活用することができる新素材です。石灰石は埋蔵量も多く、資源に乏しい日本でも100%自給自足できる資源です。世界中で多く採れる資源かつ高効率でリサイクルも可能なため、ほぼ「無尽蔵の資源」と言っても過言ではありません。水や木を使わずに紙代替製品を、石油の使用量を減らしてプラスチック代替製品をつくることができるため、地球にやさしいだけでなくコストも低く抑えることができます。「エコロジーとエコノミー」を両立することができる新素材として世界から注目されています。
最近では各方面から注目されており、カンブリア宮殿で特集される他、国内外のベンチャー、ビジネスアワードでも複数受賞しております。この「LIMEX」の普及率を高めることで、紙やプラスチックといった自然環境に影響が大きく、かつ限られた資源を守り、地球規模で持続可能な世界を作るべくイノベーション活動を行っている企業です。事業スケールがとにかく大きいですよね。
白石工場はこの新素材「LIMEX」を製造している国内拠点
「LIMEX」は石灰石を主原料に紙やプラスチックの代替となる、エコノミーかつエコロジーな新素材です。ざっとこの新素材の沿革をご紹介します。
2013年
経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択
2014年
国内特許を取得し、現在は米国や欧州など世界43カ国にて特許を取得・申請中
2015年
宮城県白石市に年産6,000トンのLIMEXを製造するための工場を建設
2016年
米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の「世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャルインパクトアワード」を受賞
2017年
「第4回スティービー・アジア・パシフィック賞」の「新製品&製品管理」「企業/団体」カテゴリーにおいてゴールド賞(金賞)をダブル受賞
紙の代替として「エコロジー」かつ「高性能」
○原料に木や水を使用しないので、「エコロジー」かつ「エコノミー」
普通紙1トンを生産する場合:樹木を約20本、水を約100トン使用
LIMEX紙1トンを生産する場合:石灰石0.6~0.8トンとポリオレフィン約0.2~0.4トン
○「耐水性」も高く、浴室や水回り、屋外や水中での利用が可能
○経年劣化に強く、半永久的にリサイクル可能
プラスチックの代替として
○石油由来樹脂の使用量を削減可能
従来のプラスチック原料:石油由来樹脂100%
LIMEX:主原料が石灰石
○単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力が高い(原材料コストが大幅に削減可能)
○LIMEX紙をリサイクルしてLIMEX製プラスチック成型品を作れるのでエコロジー
○日本でも100%自給自足できる資源でありながら、世界各地の埋蔵量もほぼ無尽蔵
働く人について
TBM社で活躍をする若手(20代)の従業員様にお話をお伺いしました。
左から、古山 幹人さん(24歳)梶川悠佑さん(28歳)遠藤博文さん(22歳)
お三方とも地元白石市で育ち、現在も市内にお住まいです。ちなみに梶川さんはご実家が農家と言うこともあって、休日はご自身も農業を営んでいるようです。
みなさん年齢が近いこともあって、雰囲気が良く仲の良さが伝わりました。それぞれ部署や担当業務が違うのですが、不定期で休日には部署の垣根を越えて遊びに行く事もあるそうです。
共通点はみんな中途枠での入社
白石市に拠点となる工場が出来たのが4年前ということもあって、殆どの方が中途枠で入社をされております。また3人も製造業のバックグラウンドは無く、完全未経験から入社をしております。
未経験からでも可能な理由としては
•自社内の研修を実施
•OJT形式で現場を経験
•資格取得への豊富な支援
お話をお伺いしたところ、入社後に工場内の安全に関する教育や設備の使用方法など実際の業務を意識した研修を受けることができます。
現場では年齢の近い先輩がOJT形式で教えてくれるので未経験の方でも安心をして入社をすることができます。
また、資格取得に向けた支援も豊富で実際にフォーククリフト、クレーン、玉掛け、 取扱い設備の資格についても取得可能とことで技術者として「手に職をつける」事も可能です。
工場内では工程毎に部署が別れており、3人もそれぞれ役割が違います。
品質の管理を巡ってお互いの部署間で意見を出し合ったり、工場内では年齢も肩書きも関係なく、みんなが意見を言える風通しの良い環境だと感じました。
従業員からみるTBMとは
3人が口を揃えて言うのが「人の良さ」ということでした。年齢も入社時期も現場に出れば関係なく、各人が自分で考え、意見を出し合って業務を進めていくスタイルには従業員の「一体感」を感じました。
なぜ一体感が生まれるのか聞いてみると、「ベンチャー企業」と言うワードが共通して出てきました。
LIMEXという世界でも例が無い、未知の分野に挑む彼らはまさにベンチャーマインドを持ったビジネスマンでした。
世界から注目されている事を自負しており、自分達の力でTBMを大きくしていこうと言うベクトルで働いているからこそ、「一体感」が生まれるのかもしれないとの事です。
ベンチャーと聞くと、つい東京のスタートアップ企業を思い浮かべがちですが、ここ白石市のTBMでは地元の活性化に加えて、矢印を世界に向けて挑んでいる姿がありました。
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