自然に囲まれた「弥治郎こけし村」
伝統と歴史
2018年5月リニューアルOPEN
弥治郎こけし村は白石駅から9km程、車で約15分の場所にあります。2017年10月から本館の改修工事が始まり2018年5月にリニューアルオープンしました。
弥治郎は不忘の山すその谷あいに抱かれた小さな生地師の集落で、歴史的に調べると山林を開墾することによって江戸時代の初期に成立した集落のようです。弥治郎こけしは、はじめ子供向けの玩具として作られていたものでしたが、現在は観賞用として収集され、大人の目を楽しませてくれます。
新設された多目的ホール
以前は吹き抜けだった2階の中央部分は広々とした多目的ホールに姿を変えていました。これにより、1回で約100人を収容できるようになったそうです。
こけしの絵付け体験
館内では、こけしの絵付けも体験できます。お子様も楽しめますので、是非こけし村に行った際には体験してみてください。
※絵付け体験700円(木地代含む、電動ろくろ使用の場合は1,000円)
こけしがずらり!!物販コーナー
多目的ホールと同じ2階には、こけしのキーホルダーやバッグ、白石和紙で作られたこけし柄の名刺入れ、そしてこけし工人の方々が制作されたこけしを購入できる物販コーナーがあります。こけし村限定のガチャガチャもありました!そして、そのすぐ隣にはうーめんなどを食べられる喫茶コーナーもあります。
1階には様々なこけしが見れる『展示室』
階段を下りて1階に行くと展示室があります。展示されているこけしの為に、温度や湿度の調整、紫外線対策がされている室内では、東北各地の伝統こけしの展示や、弥治郎こけしの歴史や製作過程を写真や映像なども見ながら学ぶことができます。遊び心いっぱいの創作こけしの数々にはついつい見入ってしまいました。
敷地内にあるこけし工房
新設された工房を含め敷地内には4つの工房と作業棟があります。それぞれの工房にはこけしに関連する「こげす」「ぺっけ」「きぼこ」と、それぞれ名前がついています(新設された工房にはまだ名前がついていないとのこと)。工房の中で制作中の工人さんがいれば、中に入り工人さんの技を間近で見学でき、その場で購入もできます。
修行中の方の姿も
新設された工房の中では、修行期間3年目という千葉県出身の女性が制作中でした。もともと「木工」や「美術」に興味があったことから、こけし作りを学びたいと思ったそうです。白石での生活については「四季の移り変わりを肌で感じられる」と話をしていました。
工房「こげす」
同じく修行中の方が工房「こげす」にもいました。大阪出身で2017年6月から修行中のこちらの男性は、もともとこけしに興味もあったことから、日本全国を旅している途中にこけし村へ立ち寄った際、駒の絵付け体験をしたことがきっかけで、こけし作りを学びたいと思ったそうです。
こけし工人の方々
今回、弥治郎こけし村の案内をして頂いたこけし工人で工房「きぼこ」の新山さん(左)、こけし工人で工房「ぺっけ」の星さん(中)、こけし村から徒歩4分程の場所で工房を構えているこけし工人の佐藤さんです。年間を通じて国内外からこけしファンが工房に訪ねて来るそうですが、その人々との出会いや交流もこの仕事の魅力の一つだと話していました。
・東北本線白石駅から白石市民バスで25分(福岡線「弥治郎こけし村」下車(土日運休))